特定調停のデメリットは
どのようなもの?@
特定調停のメリットのところでは、
いいことばかりを取り上げましたが、
やはりデメリットもあります。
なので、注意も必要ですね。
特定調停のデメリットは
どのようなもの?A
まず、手続を各業者ごとに進めなくてはいけないので、
せっかく話し合いに応じてくれた業者があっても、
そうでない業者があると、
それが悪影響を与えてしまったりします。
通常、「調停に代わる決定」という和解案に、
大手業者は異議申し立てを行うことはないと考えられます。
でも、中小業者のなかには、
異議申し立てを行う業者もいたりします。
現実的には、異議申し立てをしても決定されるようですが…。
また、調停が「決定」されると、それは確定判決と同じものなので、
まったく融通がききません。
その決定どおりにしない場合には、
給料や自宅を差し押さえられてしまう可能性もでてきます。
なので、この調停案については、
自分で必ず実行できる案にすることがとても大切です。
とはいえ、本人の要求と業者の言い分が
あまりにもかけ離れたものである場合には、
調停不調になって、
この調停自体がなかったものとなってしまいますので、
その辺は難しいところかもしれませんね。